2023-01-01から1年間の記事一覧
読みました。 登場人物がおおくてよくわからなくなったのですが、結末まで読んでからもう一度読むとそれぞれの人物がより理解しやすくなりました。 大企業のオーナーが死亡(殺害)され、その後の経営権や遺産を巡りオーナーの娘(エリザベス)の命が狙われ…
とにかくティモシーシャラメが尊い映画でした。それだけで見ていられるような気がします。 とはいえ、ミュージカル系の映画でして、始まった瞬間、「あ、そっちなのね」となりました。話の筋だけではインパクトに欠けるからでしょうか。チャーリーとチョコレ…
山口さんは日頃ぼんやりと違和感を感じていることやこうなんじゃないのかなぁと表現できずにいることを言語化してくれることが多いです。この本もそんな一つかと思います。 なぜ世界観を作る必要があるのでしょうか。 世界観とは実現してほしい世界のありよ…
読みました。 大江健三郎が持つ、死あるいは狂気との距離感はどこから来るのでしょう。この距離感の他人との違いが、ある種の気持ち悪さとページを捲らせる駆動力の両方になっているのではないかと思います。 どんなにも異常でも、やはりそれは自分と同じ人…
読みました。 凄まじい人生の物語。 新田次郎の淡々とした、しかしどっしりとした筆致が主人公である安田恭輔(フランク安田)の送った人生の濃密さを際立たせているように思います。 現地の徹底した調査と、できるかぎり客観的に輪郭を描こうとする態度が読…
猫怪々 (集英社文庫) 作者:加門七海 集英社 Amazon At the beginning of reading the book, I felt at a loss whether this story is fictional or real. The ambiguous atmosphere is so original that nothing other can replace this book. In the course…
仕事は仕事、プライベートはプライベート。そのような考え方もあるかもしません。 この本は、仕事でも自分であるか?をちゃんと考えよう、という本です。 では仕事中、自分であるとはどういうことか。それは仕事をしている時に活力を感じるかどうか。 そして…
若松さんの言葉は、ひとの心にやさしくでも真ん中にとどくので、言葉の力を感じることができると思います。繰り返し、大事なことを語ってくれます。 易しい≠簡単 「本当のことは易しい」だけど簡単なわけじゃない。それは、自転車に乗れる体験のようなものか…
震災で家族を失った少女の再生の旅を描いた人間ドラマ。今は亡き大切な人と思いを繋ぐ電話として、岩手県大槌町に実在する「風の電話」をモチーフに映画化した。8年前の東日本大震災で家族を失い、広島の叔母のもとで暮らす17歳の少女ハル。ある日、叔母が突…
タクシー会社を営む稲村家の母こはるが、愛した夫を殺害した。最愛の3人の子どもたちの幸せのためと信じての犯行だった。こはるは子どもたちに15年後の再会を誓い、家を去った。運命を大きく狂わされた次男・雄二、長男・大樹、長女・園子、残された3人の兄…
政治とは何でしょうか。 これって政治的だよね、というと自分の意思の届かないところで起きていることだからやいやい言ってもしょうがない、という意味で使われることが多いのではないでしょうか。それほどに、政治とは知らぬ間に自分たちから遠く離れてしま…
NHK学びの基本シリーズは30〜1時間ほどあれば読めてしまいますので気軽に学べてとても親切ですね。 幸せである、幸せになる、ということは、個別化が進行し、コミュニティによる承認が減退した現代社会では、孤独と結びつきたいへん難しい問題になっています…
貧乏青年・リプリーは、仕事で訪れたパーティで知りあった富豪から息子・ディッキーを連れ戻してほしいと頼まれる。さっそくナポリに飛び、身分を偽ってディッキーに近づいたリプリーだったが、次第に彼の奔放な魅力に惹かれ始める. 主人公のリプリーは、自…
だいぶ前に読んだので、うろ覚えです。 「もう時間も経ってるし、平気なふりするのも上手くなったけど、それでもやっぱりあかんねん。あの時期に起こった出来事を自分の中で薄めるためにどうしたらいいんかなって考え続けてんけど、自分にとって特別な体験の…
「無理」の構造 この世の理不尽さを可視化する 作者:細谷功 株式会社dZERO Amazon It is easy to believe in a RIGHT person. Howeve, you have to be careful about SENSIBLE person. He or she hears right, but it is dangerous. This is mainly because …
流れる星は生きている (中公文庫) 作者:藤原 てい 中央公論新社 Amazon 新版 流れる星は生きている (偕成社文庫) 作者:藤原 てい 偕成社 Amazon This is a book recoding how people got back to Japan from Manshu(満州)when the World War II came to th…
永井さんの言葉は、何も特別でない。誰でもが理解しやすい平易な言葉で語られている。永井さんの言葉を読むと、平易に書くことと簡単であることは似て非なるものだということを痛感させられます。わかりやすく書かれているからこそ深く、そしてそこに本質の…
スピルバーグの自伝的映画とのことです。 最も面白かったのは最後おサボりパーティでの映像発表で、クラスの人気者を完全無欠のように撮ったことが当人から非難されたところ。その人気者は、簡単にスポーツ万能になったわけじゃない!と涙を流します。そして…
読みました。 森田さんの語り口が大好きです。 いかに早く多くの情報を取り入れるかが競争になる現代社会。しかし、森田さんの本を読んで、ふと気付かされることが多くあります。 人といるからゆっくり歩くことができる。 これは、森田さんがお子さんとの関…
観ました。 アニメが好きな人にはお勧めしません、できません。 半分くらいはアニメの劣化実写化で、むしろなくてよかったのでは?とも思ってしまいました。 大きくなった雫(しずく)の社会人としての悩みがありきたりで、広い視聴者層を狙ったのかもしれま…
面白かったです。 歳が離れていても話が合う二人。 これからは、年齢や住む場所などがますます関係なくなり、個人同士が繋がり合う時代、ということを述べておられました。 これは、従来の年代のつながりがなくなったのではなく、つながりが変容するものであ…
観ました。 とにかく演奏の部分がすごいです。映画館で見るべき作品だと思いました。 原作を読んだことないのですが、ストーリーというよりも演奏。 映像自体はスラムダンクっぽいCGを使っているのですが、正直不自然。マシーンが動いてるみたいで萎えました…
入江泰吉は何十年も奈良を取り続けた写真家です。 入江さんの奈良に関する記述は奥深く、美というのはパッと目に見えるものではないものであることをあらためて教えてくれます。見える人にこそ見えるもの。あるいは見ようとする意思のある者にふと立ち現れて…
読みました。 タタール人というものがおり、それが攻めてくる。それを目撃する第一人者でいたい、という主人公。ついに、それを見ることはなく、異動させられ、死んでしまいます。それだけを生き甲斐にして生きた人生。 この本を読んで、この本全体が一種の…
読みました。 ぼくにとっては、とても大切な言葉がたくさん書かれている本でした。そのやさしく悲しい語り口がとても美しく、こういう感覚を言語化し共有できることに感銘をうけました。たぶん、それは、ひとつひとつの言葉をだいじに扱ってきた人だからこそ…
観ました。 小説は過去に読んでいるので、映画を見た感想です。 小説と映画でメッセージの重みづけのポイントが変わっていると思いました。小説を読んだ時、ぼくがおもったのは、 人を愛するのに過去は必要か? 愛する側としては必ずしも必要ない。現在のそ…
チームビルディングに重要な1on1の活用とチーム構築効果について説明されています。同時に1on1に臨むスタンスも解説されています。そのスタンスというのはつまるところ、1on1をとおして「根回しをする」ということです。 例えば、全体会議の作り方につ…
観ました。 黒澤明の名作、「生きる」をカズオイシグロがリメイク。 と言っても。そのオリジナルを見たことがないので、比較はできません。 あらすじは、余命半年を宣告された主人公が、これまでの繰り返しの役所生活から、何かを成そうと心が変化していく。…
読みました。 有吉佐和子さんの小説を読んだことのない人でも紀行ものとして純粋におもしろいです。有吉ファンであってもなくても楽しめます。 時は1969年。パプアニューギニアが独立国となる前の文字どおり未開の地。そういった場所での人々の生活や言葉な…