読みました。
有吉佐和子さんの小説を読んだことのない人でも紀行ものとして純粋におもしろいです。有吉ファンであってもなくても楽しめます。
時は1969年。パプアニューギニアが独立国となる前の文字どおり未開の地。そういった場所での人々の生活や言葉など、それだけでも十分におもしろいが、それを面白く読ませるのが、二人の凸凹なキャラクター。長年ニューギニアで調査を行っている畑中さんの豪傑ぶりが、旅をどんどん前に進めてくれます。
そして、旅が終わったことを実感するのはすべてが終わった時、とそれくらいの無我夢中の大冒険を体験することができます。