pleetm's blog

日々考えた事や読んだ本について書くブログです。自分の書いたことって相手にどう伝わるのか、興味があるので、お時間ある方はコメントしていただけると嬉しいです。このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

白い薔薇の淵まで

読みました。 感想を述べるには当てはまる言葉がないような、生死に関わるレベルでの感情の濃さを感じる小説でした。 小説家の塁と同性愛の恋に落ちた主人公。塁は複雑な家庭環境から、埋めることのできない寂しさを抱えている人間でした。それが主人公と出…

69 村上龍

自身が高校生の頃を描いたのだそう。 文章にできるまでに20年かかったそうで、37歳の時に書かれていました。 こういった小説を読むと、自分の時はどうだっただろうか、と自己を反映しながらよむことになるかと思います。 そして自分もそんなふうに思い返して…

辛酸

足尾銅山鉱毒事件で奔走した田中正造の半生を描いた小説です。 この小説を読むと、田中正造は決して幸せに死んでいった訳ではないことがわかります。 むしろ、本書のタイトルである「辛酸」を舐めて死んでいったといっても過言ではありません。 公害と戦い続…

暗幕のゲルニカ

ピカソのゲルニカという作品を聞いたことがある人は多いと思います。しかし、そこに込められたメッセージや制作の背景や歴史について知っている人はどれだけいるでしょうか。本書では作品の制作を克明に記録しようと試みたピカソの愛人の視点から描かれます…