2022-01-01から1年間の記事一覧
読みました。 最近なんとなく読書から遠ざかっていたのですが、読み終えることができました。本を読むという行為は、簡単なようでいて、案外難しいものなのかもしれません。時間があっても、すぐにテレビをみたりケータイを触ってしまったりしてしまいますし…
読みました。 といってもだいぶ前に読み終わっていたのですが、どう言う感想をもてばよいのかよくわからず、書くのは棚上げにしていました。そして、最近再度読んでみたところで、少し気になった部分だけでも書いておこうと思い立ちました。 なんともひとこ…
会社の労働環境、条件、将来の姿、現状分析とその理由等、勉強になる点がたくさんあります。 日本の雇用条件、特に正規と非正規の違いはもはや差別的な階級制度であり、どれだけ非正規雇用の扱いがどうなっているか、という点は不勉強ながら想像を超える非人…
そのとおりだとおもうことがその通りに書いてあります。 でもそのとおりにすることが難しかったりもする。 それを言葉にし、行動できているのが森さんの面白いところです。 相変わらずのブレなさが読んでいて清々しいし、少しでもこのような要素を持って生き…
考えるとは何か。改めて「考えて」みるとそれは具体的な言葉になかなかできない、という方も多いかもしれません。また、自分では考えているとおもっていても、実は過去の経験や知識を基に反応している、あるいは選択しているだけ、という場合も多いのではな…
読みました。 森田さんは独立数学者です。 森田さんの紡ぐ言葉はどこか詩的というか、客観的に描写しているにも関わらず輪郭が優しく、それでいてなかなか言語化がこれまでされてこなかった感覚的な部分を丁寧にかつフレッシュな形で切り取るような感じがし…
おもしろかったです。 永沢さんは風景を中心にさまざまな作品を発表されていましたが、先日亡くなられたそうです。 画家になるまでの悩みといった人生の選び方がとても印象に残りました。他の本も読んでみたくなります。 なかなか真似のできることではないと…
読みました。 とても面白かったです。もちろん表題のとおり現代思想の入門書として読むことができますが、概念を抽象的に構造化して整理して書いてくださっているので、考え方の本として読むこともできると思います。つまり、どこで思考が止まってしまってい…
読みました。 ある大女優を殺す事件を描きつつ、演劇界の現実も緻密に描写した小説です。殺人事件をめぐるミステリーですが、演劇界の舞台裏や関係者の心情といった観点からも非常に面白く、その分野に関わりのある人はより頷きながら読めるのではないでしょ…
読みました。 仮縫いとは洋服を仕立てあげる前に、シルエットやデザイン、体型にあっているかなどを確認するための作業のこと。 かんたんなあらすじ この本の主人公はあるデザイナー松平ユキに腕を見込まれて、仮縫いをすることになった隆子を主人公とした物…
読みました。 柴田元幸さんは翻訳家、高橋源一郎さんは小説家。 それぞれの考え、立場から、小説を読むとは、書くとは、訳すとは、のそれぞれについて、また、相互の関係についての対談です。 もし、小説を読みたいがどの小説から読めばいいのかわからない、…
谷崎潤一郎の作品です。目に見えないもの、感触や湿度といったものを表現させて谷崎の右にでるものはいないのではないか、というほどのなんとも言えない質量をまとっていることが感じられると思います。 このねっとりとした、生々しさへの感性がこの本には凝…
自己の回復をテーマにした物語です。 そして、そのメッセージは、その傷の意味するところを、その理由を自身の手で明らかにすることによってしかなされ得ない。 ということのように思います。 しかし、そうであるならば、つくるが5人の完全無欠な集団から外…
常設展示室、それは企画展とは異なり、その美術館が常に所蔵の展示をしている場所です。そのため、企画展のような混雑や喧騒から離れた、独特なその美術館のアイデンティティとも言える場所かもしれません。 そこでは、静かに見守るように自身を観に来る者を…
読みました。 ある職人が偶然作ることができた青い壺。その色はまるで800年前に作られ、唐から渡ってきたような色が出ているという。その壺は、売られ、買われ、盗まれ、そしてまた、売られていく。その場所場所で持ち主やその周辺の人々との関わりがある。…
読みました。 なんとなくそうなのだろうなぁということがたくさん書いてありましたが、もう少し具体的に掘り下げて書いてほしいなぁというのが正直な感想でした。ただ、頭に置いておくことで、羅針盤となるようなものでもあると思うので、あえて抽象的なのか…