pleetm's blog

日々考えた事や読んだ本について書くブログです。自分の書いたことって相手にどう伝わるのか、興味があるので、お時間ある方はコメントしていただけると嬉しいです。このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

陰翳礼讃

谷崎潤一郎の作品です。目に見えないもの、感触や湿度といったものを表現させて谷崎の右にでるものはいないのではないか、というほどのなんとも言えない質量をまとっていることが感じられると思います。 このねっとりとした、生々しさへの感性がこの本には凝…

色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年

自己の回復をテーマにした物語です。 そして、そのメッセージは、その傷の意味するところを、その理由を自身の手で明らかにすることによってしかなされ得ない。 ということのように思います。 しかし、そうであるならば、つくるが5人の完全無欠な集団から外…