おもしろかったです。
永沢さんは風景を中心にさまざまな作品を発表されていましたが、先日亡くなられたそうです。
画家になるまでの悩みといった人生の選び方がとても印象に残りました。他の本も読んでみたくなります。
なかなか真似のできることではないと思いますが、永沢さんの絵の描き方の特徴は、下書きをせず、鉛筆ではなくペンで描く、というところ。それにあたって、よく観察することを挙げていらっしゃいます。
当たり前と言えば当たり前なのですが、案外難しいのが観察する、ということではないでしょうか。同じものを対象としても人によって何を見るか、どう見るか、は異なってきます。それはひいては自分を客観視することにもつながるのかもしれませんし、それによって、自分が見ていたものが何だったのか、という気づきになるかもしれません。