pleetm's blog

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ある男

観ました。

小説は過去に読んでいるので、映画を見た感想です。

小説と映画でメッセージの重みづけのポイントが変わっていると思いました。小説を読んだ時、ぼくがおもったのは、

人を愛するのに過去は必要か?
愛する側としては必ずしも必要ない。現在のその人に過去も表れているはず。
だから、今のその人を愛することができれば、それはすなわちその人の過去を含めて愛していることになる。

という点でした。この点をもってぼくはこの小説がとても好きだったのですが、映画ではあまりこの点が強調されていないように感じてしまいました。

というのも、最後戸籍ロンダリングをおう弁護士城戸が妻の浮気を知り、自分の戸籍を捨てて生きる、という結末になっているのですが、正直なところ、城戸がこれまで苦しみつつ築いてきた苦労と釣り合いが取れていないのでは、とかんじたからです。もちろん、苦しみは人それぞれですので、批判することはできませんが、上述のとおり、個人的には、小説のメッセージにもっと光を当てて欲しかったです。

 

ただ、自分の境遇(つまりガチャ)がつらくて、その理不尽さから抜け出したくて、別人間になり変わっていき直したい、というおもいは、誰しもが考えたことのある潜在的な願望ではないでしょうか。

 


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