pleetm's blog

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世界観をつくる「感性×知性」の仕事術 水野学 山口周

山口さんは日頃ぼんやりと違和感を感じていることやこうなんじゃないのかなぁと表現できずにいることを言語化してくれることが多いです。この本もそんな一つかと思います。

 

なぜ世界観を作る必要があるのでしょうか。

世界観とは実現してほしい世界のありようです。それは言い換えればビジョンとも言えます。

 

では、なぜビジョンが必要なのでしょうか。それは問題を作り出すためである、と本書では述べられています。問題があったらダメではないか、とめくじらを立てる人がいるのかもしれませんが、良い問題を皆が欲しがっている、というのが現代社会です。

 

つまり、すでに世界ではある程度正解というのは共通的に皆が持ち合わせているものであり、それは言い換えれば、正解の価値は下がっていく=正しくて当たり前、ということです。具体的に言えば、早く移動するには自動車、もっと早く移動するには電車、飛行機といった風に、文明という形で正解はすでに出されています。だから、正解を売る企業は、まだ正解がインストールされていない市場を探して、コスト競争をしてより安い値段で正解を当てはめていく、という作業を行なっています。

当然ですが、この作業はいつか飽和するので、正解の価値はデフレしてゆく、ということになります。

 

では、どうすればいいのか、ということに対するアプローチが問いを作ることです。良い問いを作ることができればさまざまな正解を競争させるプラットフォームができるわけですので、みんなこぞって問いが欲しいとなります。

そして、問いのもとになるのが世界観であり、文化=意味に気づくことと言い換えられます。

 

意味=文化とは何か。

それは、そこでしか生まれない「モノ」がある、ということ。そこでしか作られない、見られない、手に入らない「モノ」。それは他の場所ではその作製を代替できないものであり、代替できない理由は時間的・地理的・重量的に移動困難な性質を持ち合わせているからです。こういった「モノ」から意味が生まれ世界観となり、それは問いとなる。その時、「モノ」は問いでもあり答えの一つでもある、ということなのでしょうか。

 

意味をゼロから生み出すのは難しいでしょう。けれども、意味の存在可能性に気づく嗅覚は持ち合わせていたいものです。

 

 

The author Shu Yamaguchi has a role to play of offering a clear-cutting depiction about something many people gave an explanation to.  Such an ambiguous conept is given a bright feature by his words.

Vision is assumed to be an important factor in picturing a new world.   A newly built view of the world gives us questions.  Questions generate a new market and platform where new ideas can flourish.

Nowadays people have plenty of correct approaches, which brings about a decreased value of answers.  Instead, the value of questions is viewed higher than answers. 

 

How can we find questions?

One of ways for reaching questions is a meaning-based approach.  Meaning is originated from culture.  Culture is something that can not be easily moved, substituted and replicated in other places.  The uniqueness produce its own value and meaning.  The differentiation could be a good question for creating a new world.