pleetm's blog

日々考えた事や読んだ本について書くブログです。自分の書いたことって相手にどう伝わるのか、興味があるので、お時間ある方はコメントしていただけると嬉しいです。このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

未必のマクベス

読みました。 「これほど素晴らしい小説はそうあるものではない。」という帯に引き寄せられました。内容はというと、経済小説のようなミステリーのような、少し恋愛もあるような小説です。主人公は商社マンみたいな感じなので、そういったことに興味のある人…

誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義

よみました。 偉人は異人だったということ。 最初はだれからも理解されない。後になって理解される。 そのことをちゃんとわかって社会を設計していくこと。それが歴史を学ぶこと。 誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義 作者:松岡 正剛 …

レプリカたちの夜

読みました。 なんとも感想を書くのが難しい小説です。 強いていうなら、レプリカの意味するものとは何か。それは自分を自分たらしめるもの、存在というものについて考えさせられる小説だったとおもいます。 レプリカたちの夜 (新潮文庫) 作者:一條 次郎 出…

絶対に失敗しない話し方の技術

いわゆるノウハウ本です。 さまざまなノウハウを一冊に詰め込んだため、各論の内容は薄いかと思います。 ただ、何に気をつければいいかはよくわかりました。 実践に移すには他の本も参考にした方が良いかもしれないと感じました。 絶対に失敗しない話し方の…

みみずくは黄昏に飛びたつ

あけましておめでとうございます。 小説についても書きたいなぁとおもいつつ、まとまったことがかけず、手が進んでいません。 なので、今回は小説よりの本を紹介したいと思います。 村上春樹は、多くの人が一冊は読んだことがあるのではないでしょうか。好き…

i(アイ)

読みました。 西さんの本は人の内面を上手く描いていて、それがいろんな読者の琴線にふれるのだと思います。 特に面白かったのは、 でも、もし今、またあの時にもどったとしたら、また同じことをする気がする。 という一文。この感覚は他に読んだ本でもよく…

沈黙する知性

読みました。 対談形式となっているので、読みやすいと思います。 そうだよなぁ、わかってるんだけどなぁ、できないんだよなぁ、ということも含め、読むとやはり勉強になります。 まず、知性・知的能力といったとき、何を意味するか。 それは、「こうだった…

新・リーダーのための教養講座

よみました。 教養とは何か?考えたことのあるようで、実はあまり深く考えたことのない問題。 なぜ教養が必要なのか。教養とは何に役立つのか。 本書では、とても端的にかつ的確に教養とは何か、教えてくれます。 「教養とは、解を一つだと思わないこと。」 …

絶滅危惧職、講談師を生きる

読みました。 最近テレビでよく見かけませんか? 自分は「カレンと松之丞の反省だ!」 がすきです。 その前から面白いと思っていたのですが、最初に見たのは「人志松本のすべらない話」に出た時だったと思います。それから、何となくずっと面白い人だという…

そのうちなんとかなるだろう

読みました。 自叙的な本です。 一言でまとめることは到底できない、だけどシンプルで深い、そのような生き方をしていると思います。人生にはいろんな選択があります。人それぞれ、あの時ああしておけばよかった、あの時あれを言ってしまったのは間違いだっ…

日本の覚醒のために─内田樹講演集 (犀の教室)

読みました。 講演集との題のとおり、口語調になっているので、非常に読みやすいです。 日本には対外的なメッセージがない。 こんなことが書かれていました。 海外から、日本はこのように見られている、という文脈での一節です。 日本という国には素晴らしい…

ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45

読みました。 集中力は何から成り立っているか。 集中力は様々な要素から複合的に成り立っており、集中力と呼ばれる能力はないそうです。その要素のうち主なものは、自己効力感(やればできる)、モチベーション管理能力、そして注意の持続力だそうです。こ…

昭和の怪物 七つの謎 (講談社現代新書)

読みました。 昭和という時代、特に戦争の時代に、どのような議論がなされ、どのような人物がそれを進めていったのか。その人となりを少しでも知ることは、私たちが今世界からどのように見られ、また、当時の日本人がどのように世界を捉えていたのかを知る上…

ハーバードの人生が変わる東洋哲学: 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

読みました。 深いところまでは書いてないので、いろんな人の考え方を知る入門書としては良いかな、と思います。 ハーバードの人生が変わる東洋哲学: 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 作者: マイケルピュエット,クリ…

劇場(又吉直樹)

よみました。 まず、面白いと思ったのは、この本を書くのにとても時間がかかった、ということ。第一作となる「火花」と同時に書き始めたそうですが、火花の執筆は1年程度だったそうです。これに対し、劇場は2年以上を要したそうです。通常、本は、例えば、10…

奇跡の人(原田マハ)

読みました。 ヘレンケラーのwaterを知るまでの話を、舞台を日本に移し、作者のオリジナルストーリーも加えたもの。 原作となる話が感動的なものであることはいうまでもないのですが、作者のアレンジによって全く違う作品になっていると共に、日本に設定を変…

官僚たちの夏(城山三郎)

読みました。 官僚と聞いて、皆さん何が思い浮かぶでしょうか。権力、金、天下り。頭のいい人が集まって悪いことしている、そんなイメージが思い浮かぶかもしれません。 この本は、官僚が憧れの職業だったころ、そして、国を創るという気概に満ちた時代の話…

深夜特急4(沢木耕太郎)

読みました。 旅に行くとき、旅に関する小説を読むと、その旅が仕事だとしても少し気分が上がります。それは、移動するというのは、人の根源的な何かを刺激するからなのかもしれません。 今回は沢木耕太郎の深夜特急4(シルクロード編)を読みました。4があ…

しないことリスト(だいわ文庫)

よみました。 読むと少し気が楽になる、そんな本です。 前よんだ「人生やらなくていいリスト」と共通する部分もありますが、 やらなくていいことをそぎ落としていくと、やるべきことややりたいことが見えてくるのかもしれません。 たぶん自分を作るっていう…

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

読みました。 だいぶ前から読んでいたのですが、浮気しつつ読んでいたので時間がかかってしまいました。 内容は、題名のとおり、いたって当たり前のことです。思い込みで判断せず、事実に照らして考えよう、ということ。 面白いのは、事実に照らして見ること…

ハーバードの人生が変わる東洋哲学: 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

読みました。 孔子、孟子、老子の教えを解説している本です。詳しく読んだことがなかったので、導入の本としてとても良いと思います。ただし、内容は具体に入れていないと感じられましたので、興味のある部分には個別に本を読むのが良いと思います。それでい…

オリジン(ダンブラウン)

読みました。 以前に読んだホモ・デウスを小説にしたような感覚を持ちました。ダン・ブラウンについてはいつもそう思うのですが、事実と小説の部分がわからなくなるほどに調査をしているのだと感じさせられます。それに加えて、本作では、AI(科学)と宗教と…

シャーロック・ホームズの思考術 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

読みました。 シャーロック・ホームズはコナンドイルの有名な探偵小説の主人公であり、何十年も前に執筆されたものです。しかし、この本を読んで、シャーロック・ホームズがもし、現代に生まれていたとしても、並外れた推理能力を発揮できたのだろうと思いま…

ESG投資 新しい資本主義のかたち

読みました。ESG投資について非常にわかりやすく解説されており、金融の世界でおぼろげながら何が起きているか少しわかった気がします。ESGはEnvironment、Sustainability、Cooperate Governanceの総称であり、投資判断をする際にこの3つの要素を考慮に入れ…

覇王の家

読みました。 司馬遼太郎の本です。徳川家康を主人公とし、その若年時から関ヶ原の合戦前までを描いています。 あとがきにも著者が書いていますが、本書の面白いところは、「日本人」の思想は江戸以前、以後で大きく変わるのだろうという事実です。徳川家康…

人生やらなくていいリスト (講談社+α文庫)

読みました。 こういう題名が付いていますが、本当は非常に逆説的で、「何に注力すれば良いか」がわかる本だと思います。 例えば、友達は作らなくていい。だけど、本気を見せて、熱い気持ちを見せ続ければ、真の友が得られる。といった感じです。 何を言いた…

気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解

読みました。 気候変動問題とはそもそも何の問題なのか、そしてその解決にはどのようなアプローチがあるのか、非常に広いところから説明しつつ、どのように対処していくことが適切なのか事実や数字を用い、非常に丁寧に説明してくれています。 気候カジノ 経…

何度でもオールライトと歌え

読みました。 著者はアジアンカンフージェネレーションのボーカルの人。 世の中におきていることを客観的に捉えている人だと感じました。その観点で、特に「二項対立でない理想を語ること」という文章が面白かったです。原子力発電の是非について書かれてい…

世界をこの目で(黒木亮)

題名に違わず、実際に目にした・体験した人だからこそ伝えられる迫力がこの本にはあると思います。 特に面白い章は、作家になるまで、なってみて。 世界をこの目で (角川文庫) 作者: 黒木亮 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/11/22 メディア: 文庫 こ…

明智小五郎事件簿Ⅰ(江戸川乱歩)

よみました。 江戸川乱歩の本を読むと、日本語はこんなにも精緻に情景を描写できる言語なのだと驚かされます。 それほど、今の日本では、いわゆる言語力というものがが落ちていて、伝えるほうも、受け取るほうも誤解を生みやすい状況にあるのだと感じざるを…