pleetm's blog

日々考えた事や読んだ本について書くブログです。自分の書いたことって相手にどう伝わるのか、興味があるので、お時間ある方はコメントしていただけると嬉しいです。このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

天才の世界

ノーベル賞学者湯川秀樹が天才について語る本です。

一般的に天才といわれる人が
天才を語るというところから少し変わってると思って買いましたが
かなり面白かったです。

語るのに選ばれた天才は

弘法大師
石川啄木
ゴーゴリ
ニュートン

の4人。

読んでいくとみんなかなり違っている。

それは精神的な面であったり、

生い立ちであったり、

長生きのタイプかそうでないか、などなど。


でもどの人にも

その違った背景の中に

共通しているところもあるきがしました。


共通しているものとして何となく記憶に残っているものをいくつか。

執着心。
敏感さ。
精神的ヴァイタリティ。

この三つはまず重要でないかと思われました。


どの人も決して自分の道をあきらめていないことが分かりました。


狂人的なまでの敏感さ。

ちがう言葉で言えば人の非難をかなり気にする、ということ。

またそれゆえに、誰も気づかないところに気がつき

それが天才を天才たらしめている気もしました。

 

ほかに、啄木の章から

記憶に残ったものを一つ。

「技巧を習いこむことによってその果てに
 無技巧と思える境地に至る」

この言葉はなんかすごいと思いました。

ほかにも面白い話ばかりです。
天才を通して天才を知ることができる本です


天才の世界 (知恵の森文庫 t ゆ 1-1)

 

ボロボロになった人へ

読みました。
短編集なのですが
どの話も
どこか心に引っかかる様な、なんともいえない感じを残してくれる話でした。

どの登場人物も

いまのままじゃいけない
と分かっていて、
でもそれを打破するためにどうしたらいいのか分からないで
もがいています。

疲れている人も
やる気満々な人も
それぞれの人の心にしみこんで
ふっと心を休めてくれる、そんな本だと思います

 

はじめての利他学 NHK出版 学びのきほん

読みました。

入門書との位置付けですが、むしろ難しいかもしれません。

短く、簡単にしようとすると誤解を招きやすい概念、それが利他だからです。

とは言え、利他のパイオニア若松英輔さんの言葉は、なんともいえない落ち着きと静けさと優しさがあって非常に読みやすくわかりやすい内容となっています。

 

もっとも面白いのは「利他」を自己と切り離して考えることはできない、という点です。最澄は「忘己利他」、空海は「自利利他」という言い方で、利他には自己との結びつきを前提としてどう取り扱うかを述べていました。

最澄は「忘己利他」により、自利が十分でなくとも利他への扉は開いていること、

空海は「自利利他」により、自己と他者の不二の道を示します。

 

そして、何が具体的に利他的な行いなのか、は他の本も読むとよりわかりやすいと思います。

 

もう一つ強調されているのは、何が利か、ということかと思います。

それは苦しみからの解放、と言い換えることができそうです。もしかしたら悲しみとも言えるかもしれません。

他人の悲しみに寄り添うこと、

自分の悲しみに居場所を作ること、

そのように受け容れるということは難しくとも、受け止めるという姿勢が自利利他の始まりのような気がしました。

はじめての利他学 NHK出版 学びのきほん

はじめての利他学 NHK出版 学びのきほん

「読む」って、どんなこと? NHK出版 学びのきほん

簡単なようで意外とできない読むということ。

自分で分かったと思いこんだ時が勘違いの始まりとも言え、分かってないと思った時が「読む」の始まりともいえる、そういったものではないでしょうか。

分かったと思っても、いやまだわかっていないことがある、という「わからなさ」をどこまで抱え込めるか、と言い換えることが出来ると思います。

 

本書では、読むということをもう一人の自分を持つことと表現しています。

ふたつの感情をもつ。

ふたつの場所をもつ。

もう一つの感情で過ごす場所をもつ。

それがどんづまりのなかでも、自分の中の感情の対流を生み、考えることを可能にする。

 

つまり、違う感情をもって過ごしてもよい場所を確保しておくことの大事さ、逆に場所を変えることにより違う感情を生み出すことの重要さを語っているように思います。

読むとは、読まない時間を設けること。その繰り返しが右足と左足のように相互に崩れたバランスを補いながら人を前進させるのかもしれません。

「読む」って、どんなこと? NHK出版 学びのきほん

「読む」って、どんなこと? NHK出版 学びのきほん

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第四間氷期 (新潮文庫)

 

 



よみました(二回目)。

二回目にもかかわらずほとんど話を忘れていて新鮮に読めました。

話の内容は

主人公が作った予言機械が
第四間氷期の到来を予言し
その未来に向けて
ある組織が動き出す…。


あとがきで作者が述べているとおり
問題を提示し終わっているので
途方もない所に投げ出されたようになってしまいます。

自分にはその問いさえもはっきりしないのですが
なにか
飲み込まれてしまうような感覚を味わいました。

「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略

読みました。

内容は、自分で稼ぐためにどうするか、という本です。

自分で稼げる自分業を見つけるためのアプローチが紹介されていて、これまでの経験の棚卸しに役立ちます。

どこに雇ってもらうか、という観点ではなく、どうすれば自分に価値がつくか、を考えるフェーズに来ているのだと感じさせられました。

This book describes how you live with your own profession.

Profession, in this context, is not employment but earn on your own, which means that you find out your value in the market.

To explore your potential, stock taking approach is recommended, where you will be single out efforts and time you have spent a lot.  This practice acts as a catalist for looking at your differenciation from the objective point of view.

Reading this book gave me an impression that we live in the world where we need to identify your value and get it paid by others.

 

 

Bloodline

読みました。

登場人物がおおくてよくわからなくなったのですが、結末まで読んでからもう一度読むとそれぞれの人物がより理解しやすくなりました。

大企業のオーナーが死亡(殺害)され、その後の経営権や遺産を巡りオーナーの娘(エリザベス)の命が狙われます。エリザベスの父親持ち前の判断力もあり、なんとか暗殺を切り抜ける、という話です。展開が面白かったです。

After finishing reading, reading from the beginning can facilitate you to understand the relationships among characters and who they are.  Since there were many people involved in the story, it can make you feel alienated from the novel's world.

The plot describes the owner of a company died by killing, and the subsequent authorization of the company became a contentious matter among the board members.  His daughter Elizabeth inherited the managerial post, and she became the aim of assassin.  She got through it with desperate effort, and protected the company, obtaining never-ending love.



 

Wonka(映画)

とにかくティモシーシャラメが尊い映画でした。それだけで見ていられるような気がします。

とはいえ、ミュージカル系の映画でして、始まった瞬間、「あ、そっちなのね」となりました。話の筋だけではインパクトに欠けるからでしょうか。チャーリーとチョコレート工場に続くことたわかるお話になっているとおもいます。

 

WONKA

 

The movie was musical-styled.  This was not what I had envisaged, but it was enjoyable and can continue to draw attention by an alluring story.   The connection to the story of Chocolate Factory can be recognized through the watching.

世界観をつくる「感性×知性」の仕事術 水野学 山口周

山口さんは日頃ぼんやりと違和感を感じていることやこうなんじゃないのかなぁと表現できずにいることを言語化してくれることが多いです。この本もそんな一つかと思います。

 

なぜ世界観を作る必要があるのでしょうか。

世界観とは実現してほしい世界のありようです。それは言い換えればビジョンとも言えます。

 

では、なぜビジョンが必要なのでしょうか。それは問題を作り出すためである、と本書では述べられています。問題があったらダメではないか、とめくじらを立てる人がいるのかもしれませんが、良い問題を皆が欲しがっている、というのが現代社会です。

 

つまり、すでに世界ではある程度正解というのは共通的に皆が持ち合わせているものであり、それは言い換えれば、正解の価値は下がっていく=正しくて当たり前、ということです。具体的に言えば、早く移動するには自動車、もっと早く移動するには電車、飛行機といった風に、文明という形で正解はすでに出されています。だから、正解を売る企業は、まだ正解がインストールされていない市場を探して、コスト競争をしてより安い値段で正解を当てはめていく、という作業を行なっています。

当然ですが、この作業はいつか飽和するので、正解の価値はデフレしてゆく、ということになります。

 

では、どうすればいいのか、ということに対するアプローチが問いを作ることです。良い問いを作ることができればさまざまな正解を競争させるプラットフォームができるわけですので、みんなこぞって問いが欲しいとなります。

そして、問いのもとになるのが世界観であり、文化=意味に気づくことと言い換えられます。

 

意味=文化とは何か。

それは、そこでしか生まれない「モノ」がある、ということ。そこでしか作られない、見られない、手に入らない「モノ」。それは他の場所ではその作製を代替できないものであり、代替できない理由は時間的・地理的・重量的に移動困難な性質を持ち合わせているからです。こういった「モノ」から意味が生まれ世界観となり、それは問いとなる。その時、「モノ」は問いでもあり答えの一つでもある、ということなのでしょうか。

 

意味をゼロから生み出すのは難しいでしょう。けれども、意味の存在可能性に気づく嗅覚は持ち合わせていたいものです。

 

 

The author Shu Yamaguchi has a role to play of offering a clear-cutting depiction about something many people gave an explanation to.  Such an ambiguous conept is given a bright feature by his words.

Vision is assumed to be an important factor in picturing a new world.   A newly built view of the world gives us questions.  Questions generate a new market and platform where new ideas can flourish.

Nowadays people have plenty of correct approaches, which brings about a decreased value of answers.  Instead, the value of questions is viewed higher than answers. 

 

How can we find questions?

One of ways for reaching questions is a meaning-based approach.  Meaning is originated from culture.  Culture is something that can not be easily moved, substituted and replicated in other places.  The uniqueness produce its own value and meaning.  The differentiation could be a good question for creating a new world.