一般的に天才といわれる人が
天才を語るというところから少し変わってると思って買いましたが
かなり面白かったです。
語るのに選ばれた天才は
の4人。
読んでいくとみんなかなり違っている。
それは精神的な面であったり、
生い立ちであったり、
長生きのタイプかそうでないか、などなど。
でもどの人にも
その違った背景の中に
共通しているところもあるきがしました。
共通しているものとして何となく記憶に残っているものをいくつか。
執着心。
敏感さ。
精神的ヴァイタリティ。
この三つはまず重要でないかと思われました。
どの人も決して自分の道をあきらめていないことが分かりました。
狂人的なまでの敏感さ。
ちがう言葉で言えば人の非難をかなり気にする、ということ。
またそれゆえに、誰も気づかないところに気がつき
それが天才を天才たらしめている気もしました。
ほかに、啄木の章から
記憶に残ったものを一つ。
「技巧を習いこむことによってその果てに
無技巧と思える境地に至る」
この言葉はなんかすごいと思いました。
ほかにも面白い話ばかりです。
天才を通して天才を知ることができる本です