pleetm's blog

日々考えた事や読んだ本について書くブログです。自分の書いたことって相手にどう伝わるのか、興味があるので、お時間ある方はコメントしていただけると嬉しいです。このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

居るのはつらいよ

 よみました。

なにかドラマチックなことが起きるわけではない、だけどぐいぐいとひきこまれ、読みながら終盤にはしらずしらずに心臓の鼓動が早くなっていました。それは、居る、ということがどれだけはかなくて、難しくて、脆いかをひしひしと感じ、居ることができない、と感じることがこんなにも胸が締め付けられるようになるのか、ということを読み進めながら感じたからです。どこに生きにくさを感じているのか、それはどうすれば解消されるのか、あるいは緩和するだけで大丈夫なのか、どの程度まで深く向き合う必要があるのか、それは人それぞれとは思いますが、本書はそのような生きづらさを感じる人にとって何かヒントになるのではないかと思います。本書に出てくるキャラクターのうちどこか自分に投影されるような弱さをもっていて、それぞれに向き合いながら、出たり入ったり動的な平衡を繰り返すケアセンターをのぞかせてもらうことができます。

また、人が「遊ぶ」ということがどれだけ難しいことか、に改めて気づかされました。遊ぶというのは、ある種の制約から逃れ、自由に考え、やってみたり楽しんだりすることかと思いますが、それを構成する要素は何でしょうか?遊ぶには夢中になる必要があると思います。では、夢中になるには、どうすればよいか?夢中というのは、一つのことに没頭しており、他には注意がいっていない状態ですから、安心できる環境でなければなりません。しかも、それは、物理的にも精神的にもです。つまり、ぼくたちは子供のころ、たくさん遊んだと思いますが、それは親なり学校なりが、無防備に夢中になっても大丈夫な状況を作り出してくれていたのだと思います。だから、たくさん遊べた子ども(つまり、たくさん依存できた子ども)というのは、他者に対する信頼を置くことができる(=自立する)ように育つのだと思いました。

では逆に、いろいろと押さえつけられて育てられると、どうなるか。やってはいけないことやいってはいけないことが多すぎて、安心ができないのではないでしょうか?安心ができないと、集中はできないと思いますし、結果その制約に気を取られて、注意散漫になってしまうとおもいます。その根底には不安がつきまとい、自分が「居る」ことがダメとすら思ってしまうかもしれません。そして、信頼するということが分からなくなってしまうような気がします。

だから、自分たちが子供の時、好き勝手遊ぶことができた人たちは、もしかしたらすごくラッキーで、もしかしたら、そうでない人の方がこの世の中には多いのかもしれません。もしかしたら、好き勝手しているつもりでも檻の中だったのかもしれませんから、どれだけの人が本当に安心して育ったのか、僕にはわかりません。でも、それくらい、簡単なようでいて、難しいことなのだということを知りました。

最後に覚えておきたいと思ったのは「ケア」と「セラピー」の違い。

「ケア」というのは、「傷つけないこと」。相手の依存原理に基づいており、とにかく「居る」ことを肯定する。あなたはそのままでいいんだよ、というのが分かりやすいかもしれません。つまり、これは自分は変わらず、環境がその人のニーズに合わせて変わる、ということです。

「セラピー」というのは、「傷つきに向き合うこと」これは自立原理に基づいており、ニーズを単に満たすということではなく、ニーズを変更すること。つまり、なぜ、自分はさみしく思ってしまうのか、苦しいのか、など、その気持ちに向かい合うことです。

そして、大事なのは「ケア」なしに「セラピー」は成り立たない。というか両者は混在しているというkと。ケアしている時にも、いくらかのセラピー要素は入っている、ということです。そして、どちらも大事でケアだけしていても、ほしいほしいになってしまうし、セラピーだけしていてもその人は向き合えなくなるからです。これはとても難しいバランスだと思いました。

 

人はおおかれ少なかれ何かの傷を背負っているのかもしれません。それでも、居てもいい、という場所があって心の支えになる場所が確保されているというのはセーフティネットとして非常に大事だと思いました。

 

 This book is kind of a diary about care and therapy,  Both of these appear to be the same or similar, but in fact they are completely different. The writer emphasized therapy than care because therapy is something that deal with the problem patients are facing, but he changed the thought through experience of working in a care center.

Reading the book made me realize that what we took for granted was actually precious. We used to play and enjoy freedom in our childhood, but it might not be ensured to some people.  I thought this way because plaing freely needs safe environment mentaly and physically.  It sounds easy, but it may be very difficult to some households.  The parents might impose restrictions on children or didn't respect their freedom of thinking.  If you are raised such hard environment, you may feel you shouldn't be here without any conditions.  That's very sad.

Also, I reallized how different it is between care and therepy.  Care is to avoid offending someone and meet the needs by saying you are alright in the way you are.

On the other hand, therapy is to face yourself.  It doenst mean meeting needs, but shift /change the needs.  You will think about why you feel lonliness or sad.  You may change yourself.

More importantly, therapy doesn't exist without care.  And bothof those are mixed oftentimes.