pleetm's blog

日々考えた事や読んだ本について書くブログです。自分の書いたことって相手にどう伝わるのか、興味があるので、お時間ある方はコメントしていただけると嬉しいです。このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

いつまでも考える、ひたすら考える

読みました。

どのようなことにも答えを求めがちな人(自分もそうです)にはこういった本はすごく勇気付けられる内容になっていると思います。 

タイトルのとおり、答えが出ない、けど考え続けることが大事だということを改めて気づかせてくれる本でした。それに加えて、書かれている言葉がとても心強く感じました。

歳をとるにつれて、頭が硬くなるとよく言われるけれど、それは俗説。歳をとって頭が硬いひとは若いうちからすでに硬い。
世界と自分のことを考えずに仕事だけして何になるのか。自分の死を前に出来合いの言葉にすがっていたら自分の人生にならないじゃないか。
答えなんかない。物事に答えがあると思うのは未来を固定化する以上の単純化だ。
変化のほとんどは劇的なものではない。堂々巡りの回数を重ねて起こるわずかなものなのではないか。二度三度と堂々巡りを繰り返す中で必ず自分の中に変化が起きている。
肝心なことは言葉では説明できない。誰でも簡単にわかる範囲のその先のことは能動性を持って自分の知識や経験や想像力を働かせつつ、読んだり、聞いたりしないことにはほんのわずかな理解も得られない。

何度も何度も同じ不安や疑問が頭の中で繰り返され、絶望してしまうことはよくあります。何度も何度も考えた。でも、画期的な答えは見つからない。でもそれって仕方がない。時間というものは不可逆です。だから、一度目に考えた自分と二度目に考えた自分はもう別の存在。

そして、その一度目と二度目の間の時間に起きたこと、見たこと、知ったことを経験という。その経験を繰り返しているうちに、問題に対する捉え方が微妙に変化してくる。そうすると、なんとなくぼんやりと問題の輪郭が見えてくる。それは答えではないけどとても大事なこと。

だから、絶望しても同じ質問をずっと、大事に、心に持っておかないといけない。自分に問い続けなければいけない。問い続けた時間が自分を作り上げていくのではないでしょうか。そして、その問いが、自分が必要とする経験へと向かう意思を生み出すのではないでしょうか。

物事は孤立して存在しているのではなく、互いに、複雑に関連しながら存在しているのだと感じました。