読みました。
質問の仕方が重要という本はよくあるかと思いますが、答え方に焦点を当てた本はあまりなかったように思います。
本書のメッセージは、
「自分と相手の共通の目的を意識しよう。相手にとって(じぶんにとっても)価値のある情報を追加して答えることによってコミュニケーションのイニシアティブをとろう。
そのためには、スプリングボードを活用して、伝えたい情報へリープ(leap)しよう。」
というものでした。
確かに、プレゼンの上手なひとというのは、その発表内容よりもむしろ、質疑の時に感心させられることが多いのではないでしょうか。その秘訣がこの本に載っています。
話す長さ
日本人はグローバル平均と比べ、話す長さが短いそう。情報は削るよりも、必要以上に削ることなくしっかりと伝えるべし。自分の50%増しでちょうどいいくらいだそうです。
スプリングボード
この本の最大の武器ではないでしょうか?関連性の薄いと思われる質問から自分の主張へリープするための秘密兵器。
(質問に対する答え)〜だ。そして、覚えていただきたい重要なことですが、・・
(質問に対する答え)〜だ。そして、より重要ん課題ですが、・・・
(質問に対する答え)〜だ。このことを別の方法で考えてみると、・・・
(質問に対する答え)〜だ。このことで思い出すのは、・・・
このスプリングボードにより自由自在に難問も、自分の強みを見せるチャンスに変えてしまう。
面接で「自己紹介をお願いできますか?」と聞く理由
(1)自分の考えを明確に表現できているか?(=コミュニケーション力)
(2)自信や意欲が感じられるか?(=意欲)
(3)組織だった話ができるか?(力量)
を知るためだという。
それに応えるためには、いかに示す、全体図とエンド目的を意識すべし。
全体図とエンド目的
全体図:仕事やプロジェクトによる最終的な製作物
エンド目的:人々や世界への良い効果や影響(ビジョンステートメント)
応募する会社と自分の全体図とエンド目的を並べて書き出してみよう。
会社の全体図と自分の経験や能力がどのように一線上に並べられるか、
会社のエンド目的に感じる情熱を自分の人生上のより広い経験や抱負と関連づける。
それが自己紹介となる。
PISTOLで360度の視野を
P:Problem(問題の指摘)
I:Importance(問題の重要性や価値)
S:Solution(問題の解決方法)
T:Timeline(時間を特定)
O:Ownership(影響する人や責任がある人)
L:Location(問題が怒っている場所)
これを使って相手に有益な情報を提供しよう。
「答え方」が人生を変える あらゆる成功を決めるのは「質問力」より「応答力」
- 作者: ウィリアム・A・ヴァンス,神田房枝
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
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