pleetm's blog

日々考えた事や読んだ本について書くブログです。自分の書いたことって相手にどう伝わるのか、興味があるので、お時間ある方はコメントしていただけると嬉しいです。このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

坊さん、ぼーっとする。

ありがとうって言わなくてもいいよ。という言葉を長女からかけられたというエピソードが語られていました。

詳しくはどんな文脈かわすれてしまった、その言葉だけを覚えている、ということだったのですが、自分もここを読んで非常に印象に残りました。

たぶんその娘さんの思いとしては、自分がただしたくてしただけだから、感謝されるためにしたわけではない。

相手に対して、何かして「あげたい」という思いから来ていたらこうはならないのだと思います。

ただ、自分の心の赴くままに行ったことが、相手から感謝されることでもあったというとてもほんのりとあたたかい優しさというものがあるんだな、と思いました。

自分がしたことに感謝されているようではまだまだで、むしろ、感謝の言葉はなくとも、その感謝の気持ちをしっかりと受け取ることのできるあたたかな心でありたいと思わせられるエピソードでした。

「ありがとう」がなくて不満な人や、「ありがとう」を求めている人はむしろ人間関係の深みを見落としているのかもしれません。

 

 

 

そして、キーワードとなるのは、「ほっとく」「まつ」「求めながらも求めない」「なんとなく」

こういったところに本質がひょっこり姿を見せたりするのだ、ということを伝えてくれていました。

もしも、明確な目標があって、社会的な意義からそれを定義して、そこにやりたいことを添わせているのだとしたら、

すこしそれは薄っぺらいものかもしれません。本当に大事なことは「なんとなく」わかる。

そういうことを伝えているとおもいます。

 

 

 

 

「言いにくさ」「違和感」

もうひとつ、大切なことは、時に「言いにくさ」「違和感」を抱えている、という話。

大切なことはいつも自分の耳に優しいとは限らない。

自分の耳に優しいことばかりを聞いていると、本当に大事なことを聞き逃してしまうかもしれない。

それは、普段意識しないと聞こえないもの。

聞こえないものを聞くためには、まず聞きたくないものを聞くこと。

相手は自分に対し、それを自覚して言ってくれているかもしれない。

 

 

否定の良い面:「断る」ことはまた「つながる」ための装置

断られる、否定される、ということはもちろんダメージのあることだ、と認めつつも、

その良い面にも目を向けたい、というのが密成さん。

断る、言いにくいことを言う、ということは、言う側にとってもそれなりに決心のいること。

それがもし、相手が決心して自分に対していったのだとしたら、それを感じることができるのだとしたら、それは自分に対してのメッセージなのだ、ということ。

密成さんはこれまで「断られた」ことが、次の展開を考える「いい意味での大きな出来事」になったことがあると明かす。

だから、「断る」ということは、相手に新しいチャンスを渡すことでもあり、それはまた「つながる」ための有効な装置である、と述べていました。

 

 

坊さん、ぼーっとする。 娘たち・仏典・先人と対話したり、しなかったり

坊さん、ぼーっとする。 娘たち・仏典・先人と対話したり、しなかったり

  • 作者:白川密成
  • 出版社/メーカー: ミシマ社
  • 発売日: 2020/02/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

You don’t need to say “thank you”.

Thank you is a very polite expression, but why did she (his daughter) ask him not to say that?

Presumably, she thought she just did as she wanted, not for appreciation.

She would not have said so if she wanted to give him something.

It doesn’t come from the sense of giving and it come from just wanting to do.

It was as a result appreciated by other person , after all.

I thought this was deeply warm conversation.

If you want to give something maybe for appreciation, you might miss essence of a deep human relationship.

 

The key phrases are ‘let it be’, ‘wait for it to come’, ‘don’t want while wanting’, ‘feel like it’

He told me that the essentials come from vaguenss.

If you have a solid goad aligned with social requirement, it might as well be reviewed once stopping.

You can feel it important if it is really important to you.

 

He also said what’s important is often hard to say and different from what you know.

He added what’s important is not always what you want to hear.

If you listen to what you want to listen to, you will listen less and less to what’s really important to you.

It is not what you can hear unless you are aware of it.

Therefore, if you want to listen to what you don’t hear, you can start from listening to what you don’t want to listen.

 

 

 

Decline has a good aspect: decline is a start for connect again.

He recognizes being declined gives you a mental damage to an extent.

However, he said if someone decline, he has made up his mind doing that.

If you see he/she made up his/her mind, it would be a message for you.

He also said, he has had experiences that being declined led to a next leap.

Therefore, if you decline something to someone by making up your mind,

you will be a good chance for him/her for a next step.