サイエンスの発想法
読みました。買ってあったのですが、なかなか時間がなくてやっと読了。
京大教授の上杉先生の本です。
語り口は非常に優しく、どのような方にも理解しやすく書かれています。
研究者独自の独りよがりな感じがなく、非常に読みやすいです。
題材としては、サイエンス、特に化学、生物を中心としていますが、どのような分野にもつながる部分が多いと思います。
覚えておきたいこと:SCAMPER
- S=Substitute
- C=Combine
- A=Adapt(考え方、要素、手法を適用する)
- M=Modify,Magnify,Minify
- P=Put to other uses(特徴を他に利用する)
- E=Eliminate
- R=Reverse, Rearrange
心がけたいことその1:アイデアを実行する人になる
- 考えるだけではダメ
- まずアイデアを紙に描いて絵にしてみる
- そして友達に言ってみる
- そして実際にやってみる
考えを絵にすれば考えが明確になり、そうすれば問題点も見えてくる。
とおっしゃっています。その通りだと思います。
心がけたいことその2:体験を大事にする
- 論文や教科書を読んだだけではなかなか独自のアイデアや解決法は生まれない
- 自分しか知らないことを出発点にして、そこに教科書や他の人の研究を組み合わせてアイデアをだす
- 体験には限度がある。つまり今日している体験はとても貴重だということ
- この一週間で気がついた面白いこと、驚いたことをメモ、分析
- 人生って推理小説みたいなもの、伏線が張り巡らされ、思わぬところでつながる、役立つ
個性を育むもの、自分と他人を分つものとは何か?
それは体験、経験だと認識させられました。
よく、個性を大事に、個性をのばせ、個性的なアイデアを出せと言われることがあるかと思いますが、
それって、自分しか知らないものとみんなが知っているもの(教科書の知識等)を結びつけて新しい考え方をしてみろと言うことなのかもしれません。
自分は経験を大事にして来たか、そこから何を得て来たか?
自分は無為に時間を過ごしていないか?今日、今からの生活に少し思考を加えていければと思います。
京都大学人気講義 サイエンスの発想法――化学と生物学が融合すればアイデアがどんどん湧いてくる
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