pleetm's blog

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芸人迷子(ユウキロック)

よみました。

M-1グランプリの決勝進出も決まり、また熱い戦いが繰り広げられます。

M-1グランプリが始まってから、お笑いがスポーツ的になってきたように思います。

本来争うことができるものではないはずの「笑い」というものを競う大会。

それによって、人生を大きく影響された人たちは多いかもしれません。

本書の著者のユウキロックもその一人です。ハリガネロックというコンビで活躍していました。

関西の人には結構有名だったと思いますし、久しぶりにYoutubeで漫才をみても面白かったです。

 

ユウキロックさんがどんなふうに感じ、考え、漫才に向き合っていたのか、その苦悩がかたられます。

他人から、お客さんの笑い、だけではない尺度で笑いを評価される。何を指針にして笑いを生み出せばよいのか。大衆狙いのものが必ずしも、玄人する受けするわけではない。面白いと評価されているものを分析し、自分たちの漫才に入れ込む。トレンドの話題を入れ、キャッチ―にする。それを繰り返していくうちに、「自分が何を面白いと思うか」ということを見失いがちになってしまう。

 

こういった苦悩を読んでいて、もしかしたら、漫才はうまいのだけど、それ以上のその人らしさみたいのが薄れてしまったから、人の心に届かなくなってしまったのではないかと思いました。いろんな活躍している芸人の方を見ていると、間の取り方や発想はもちろん面白いのですが、その人の個性というか、どうしようもなさが受け入れられて笑いになっているようなことがあるように思うからです。そういう、少しだけの逸脱、突拍子のなさがウケにつながっていくのかなぁと思いました。

それも、最近の世の中がいじる、いじられる、という構造で笑いになっているのと関係するのかな。

 

芸人迷子

芸人迷子

  • 作者:ユウキロック
  • 発売日: 2016/12/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

I learned and thought about how we should define where we are heading from this book.  This book is fiiled with trial and error towards becoming what we want to be.  Should we adjust ourselves to what is considered interesting by people? Or should we go straight towards what we feel interested in?  There are no common answers about it.  However, people often feel interested in how you are and how you feel, not in superficial technique.   I don't say technique is not important, but sometimes what you are goes beyond it.

 

 

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