pleetm's blog

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疲れすぎて眠れぬ夜のために(内田樹)

 

読みました。
 
内田さんの本を読むと、物事に対する捉え方がニュートラルになる気がします。
身体に例えるとしっかりとストレッチがなされた体のような。
 
 本当の利己主義とは
利己主義と聞くと、たいてい、自分中心の行動出会ったり、人への配慮をしないことであったりすることだと考えてしまうかと思います。だけど、内田さんは本当に利己的なら、自分がどうすればもっと幸福にいきられるか、快適さを最大化できるかと考えるのではないか?と問題提起します。つまり、一般に言われている「利己的というのは単に己が以上に狭いのではないか?と問いかけます。
どういうことかと言うと、幸福にいきようとするなら、そこに他社が介在するはずだし、社会と繋がっていることが必要である。だから、幸福を追い求めれば、本当の利己主義的な活動は外に向けて拡大するはずのもの(もっと開放的なシステム)ではないか。そうなっていない、自分さえよければ、という考えは、自分の中にある一時的、局所的な欲望を満たすためだけのものであり、それは結局、己を失っているのと同じことなのだとのべています。
 
そもそも、外部から守ろうとしている、その自分というのは結局なんなのでしょうか?
それは、実は幻想であり、作り話なのだと内田さんは言っています。
 
例えば、大学デビューといったものをとりあげてみるとよくわかります。
高校生の自分と大学デビューした自分は違うでしょうか?同じでしょうか?
それは、自分が決めるものではなく、外部が決めています。誰にたいしデビューしたのか?
他者が自分にもつ印象のためにやっているのだと思います。
それが結果的に自分に返ってきて、変化した自分が形成されたように感じる。
それくらい、外界との相互関係のもとになりたっている、はかなげなものなのだと思います。
だから、自分らしさみたいなものに必要以上にこだわる必要はないのかもしれません。
 

働くとはどういうことか。

内田さんは働くということをビジネスかレイバーの違いを用いて説明しています。
その違いはリスクと責任だと言います。
リスクはおうのではなく、とるもの。追わされるものだという考えの人はリスクを回避する。そうすると同時に決定権をも回避することになる。決定権を他人に譲った人は、レイバーするしかなく、つまらなくなってしまう。
リスクをとると考える人は、次に前よりも大きな決定権が付される。
そうやってビジネスをしていかないと、いつまでたってもレイバーのまま。不満たらたら仕事することになります。
 
これは先ほどの利己主義の話と通呈しているものがあるのではないでしょうか。
つまり、仕事にせよ、自分探しにせよ、自己を本当の意味で大事にし、拡大していかなければ進歩がないということです。
 
そういうことを考えると、自分が携わる仕事は究極的には何でもよく、その中で楽しんで、嫌な思いをせず、工夫することに取り組めるかということなのかもしれません。
 
Reading Uchida's book makes me feel that comprehension of things gets neutral.
That is as if our bodies are well stretched.
 

Truth of selfishness

The word 'selfish' usually means that you are always thinking about your advantage or that you don't consider any other people than you.
His suggestion is, however, "If you are truely selfish, you should think about the way to llive more happily and the way to maximize your comfortability." In other words, the widely understood 'selfish' may mean that you are simply inside small yourself.
There has to be society that is connected with you if you really try to live happily. So, the right selfish activity enlarges broader and is probably more open system if you seek your happiness.
 

Why do you work?

He answers this question by drawing a contrast between 'business' and 'labor'. The difference is 'risk' and 'responsibility' ini his opinion.
Risk shoud be taken but not be given. Those who have an idea that risk is given by others tend to avoid the risk. It leads to avoiding your chance of decision making at the samet time. You would get to think of the work as tedious 'labor' if you offer your right of decision to others.
On the other hand, those who have an idea that risk should be taken by you would be given more significant power of decision.
 
Looking back at selfishness, I think that there must be a common concept underlying in these two things. I mean that no progress can be made unless you embrace yourself in a real sense and enlarge towards society.
Considering that, we don't have to worry about what should be our own profession if you can feel dellihtfulness when you work.
 

 

 

疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)

疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)

 

 

 

疲れすぎて眠れぬ夜のために

疲れすぎて眠れぬ夜のために