読みました。
オードリーの若林さんの本です。
いつも視点が人と違うなと思っていたんですが、この人、賢いんじゃないでしょうか。
人見知りの人間がどうやって社会に馴染んでいくか一人の人間として書かれていますが、共感する人はとても多いはずです。
特に、自分もうそのように結論付けていいかなと思ったり迷ったりしていたことについて、すごくはっきりとこのように書いてくれています。
性格とは形状記憶合金のようなもの。元々の形は変わらない。
いつも性格を変えたい変えたいと苦心してきた。どうして良くならないんだろうと。でも、そうなんです。形状記憶合金。ちょっとの間気をつけて変わったように見えても、戻るんです。無意識のうちに。若林さんはそれでいいと書いてくれています。
そして、
負の感情に飲み込まれそうになる時、「またか」と形状記憶合金をなぞる。
負の感情をモチベーションに加工する工程を整えている。
と書かれています。そうやっていけばいいんですね。モチベーションにというのは少し難しいですが、形状記憶合金をなぞることで、少し楽になれそう。
他にはこんな言葉も。
ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ。
若林さんは没頭ノートというものを作って、ちゃんと環境を整えてるんだそうです。
コンプレックスは気を遣うより笑われろ
やってみると道が開けて楽しくなることを知るのはそれからずっと後のことである。
愛のない他罰をする人は自分を肯定できていない。
ちゃんと降参して、理想を追う道から降りよう。おそらくそれが正しい。だって、ちょっと降りてみたら、今日がくっきり見えてしょうがない。
など。ほかにも恥ずかしいけど心に残るそんな言葉たちに出会えます。