読みました。
アドラーとか、いろんな心理学の本が流行っていると思いますが、自分にはこの本がとてもフィットしました。
読んでいて、覚えておきたいなと思ったこと。
自分に貼ったレッテル
人間は何らかのレッテルを自分で自分に貼ってしまいがち。レッテルを貼ることにより自分で自分を規定してしまう。言葉には、対象を固定してしまう働きがある。
→「私、◯◯なひとだから。」ってよく言うひといますよね。なんでだろうと思っていたんですが、自分の変化を止めてしまったひとなのかもしれません。あるいはこういうことを言う人は自分が人からどう見られたいかを言葉にすることによって規定しようとしているのかもしれません。自分も自分のことを言葉に表現しすぎない、したとしても、変化するものだ、という気持ちを忘れないようにしようと思います。
悩むこと
葛藤、悩むことは生きることそのものを構成している欠かせないものであって、それを無しにすることはできない。
→もし悩みがなくなったら、それは楽なことかもしれないけれど、自分に葛藤を抱える力を失っているか、自分自身で考えて答えを見つけ出そうとする力が退化しているか、いずれにせよ、人の心の状態としては不健康な安定状態かもしれません。悩みがなくなったときこそ、むしろ心配すべきタイミングかもしれません。
自己形成のイメージ:彫刻
ある魂があって、その中にその人の最も中心的な部分、つまり格があって、そこは硬い。そこに向かって余分なところを削り落としていく。
→これは、自分の中で結論が出ていない部分ですが、こういう考え方もあるなぁと思いました。
愛
愛とは、相手が相手らしく幸せになることを喜ぶ気持ち。欲望とはこちらの思い通りになることを強要する気持ち。
→愛のためにまず自分をきちんと充してやらなければなりません。どうしたらいいのか、考えていこうと思います。
「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書)
- 作者: 泉谷閑示
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/10/21
- メディア: 新書
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