pleetm's blog

日々考えた事や読んだ本について書くブログです。

思考のレッスン(丸谷才一)

 読みました。

丸谷才一さんという方は名前はなんとなく聞いたことがありましたが、著書を読むのは初めてです。語り口が優しく鋭い、そんな感じです。

たくさんためになることが書かれていました。一部を紹介。

 

ホームグランウンドを持とう

ホームグラウンドとは自分の考えの基礎になるもの。立ち戻るところをつくることで困ったときに立ち戻り、それを元に比較分析を行う。ホームグラウンドがしっかりしていれば他のグラウンドでも対等に戦える。

ひとつ自分の考えの幹になるものを持つことが大事ということですね。それに照らし合わせることで、他分野のことについても、理解が深まりやすいし、的を射やすくなるという感覚はわかりますね。共通点や差異といった観点があれば頭に残りやすいです。

また、人の本を読むときは、ホームグラウンドを探ることで、その人の考えがよりいっそうわかるようになる。

といことです。書き手の気持ちになるという事の本質はこういうことでしょうか?

まず頭を使う

すぐに答えを求めない。考えるのに必要な本はもう読んだはず。今までの資産を使って考える。そうすることで何の本を読めばよいかわかる。

まず、生身で考えてみれば、情報として足りないものが明確になる、結果として、無駄な情報収集はしなくて良くなるということでした。

「良い問」をたてる

「良い問」条件は2つ
①「良い問」は自分自身が発した謎 であること。請け売りじゃない。
②上手く育てること。
謎を自分の心に銘記して、常に問う。思い続ける(問を反芻する)ことで問いを明確化、意識化する。そのためには、頭に隙間が必要。つまり本を読まない時間。

 

一つの型を取り出す。

多様な物を要約、概括してそこから一つの型を取り出す。本質を捉える。

異なるものの中に何かに似た構造を見つける。一見違うものを同類項で括る発想。それには詩情、詩的感覚が大切。つまり遊びごころ。人間にとって最高の遊びは物を考えること。

共通項を見つけるということはつまり例える、ということですね。比喩がうまくできるということは、一見関連しないもののなかに共通項を見つける能力と言い換えることができるかもしれません。

センテンスで書く

センテンスで一気に書けば、上手く書ける。早いし、良い文が書ける。

対話的な気持ち

内部の二人に対話させるように考える。そうすることで考えを深めたり新しい発見をしたりできる。

 

よんでみて、多様な視点からものをみること、それが考えるということではないかと思いました。視点を柔軟に変えることで、共通項を見つけ出すことができるんですね。これからはふと頭に浮かんだこと、見たこと、聞いたこと、感じたことのなかに共通項、何か似てるよなという感覚を磨いていきたいです。

 

興味のある人はご一読ください。

思考のレッスン (文春文庫)

思考のレッスン (文春文庫)

 

 

 

思考のレッスン

思考のレッスン