無知の壁(養老孟司,アルボムッレ・スマナサーラ,釈徹宗)
読みました。
自分というものに対して、よく悩んでしまうのでこういう本は非常に助かります。
科学者、仏教というそれぞれの立場から、自分を閉じ込めている壁について語ります。
こころに残った言葉をいくつか。
「相手の意見を帰るのは容易ではない。自分の意見を少し変えて相手にあわせる方がずっと楽」
出来ません。ぼくは。相手の思惑通りになったことについつい苛立ちを覚えてしまいます。でも、そんな僕に対して、
「自分の枠組みを少し横に置く。私をカッコに入れてしまえば相手に寄り添うのが楽になる」
といってくれます。自分を大事にしすぎなのかな?「私」に固執しないこと。「私」はどんどん変わっていくもの。変わらない、本来の自分(と思い込みたいもの)にしがみついているのは進歩をやめてしまったのと同義ですよね。「自分って○○なひと」をやめよう。でもなんか癪にさわる、どうしても嫌なものというものは、ありますよね。自分と呼応しないというか。折り合いをつけるのが難しいです。
まずは、「自分」「自我」という錯覚があるということを認識することから始める。
そして、嫌をずらしていく。やり方は、役割を自分と入れ替え。アプローチを変えることで、なんとか受け入れていく。
無知:本能・感情の衝動で生きる
知識:物事を学んで生きる能力をあげる
理性:人格的により良い人間になる(自分という主観を排除)
智慧:人格向上本能に打ち勝ち、心の汚れをなくす
せっかくなのだから、すこしずつこのステップをのぼってみよう