pleetm's blog

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春宵十話 随筆集

読みました。偉大な数学者岡潔先生の本です。文庫で出てるものをだいたい読みましたが、他もどんどん読みたいと思わされます。

勉強になるのは教育について。

教育の内容について、その適切な時期と合わせ論じられており、非常に勉強になります。

一、二、三歳

…大自然がもっぱら情緒つまり心を育てる季節。母が愛と信を教える。

→子供自身が意識していない時に人の心がそだつんですね。そのときに母親を通じて、あ信じるという事を学ぶ。これが欠落すると人を信じられないまま大きくなるように感じます。また、このころ、心の目を養う事でその後の成長に大きく影響すると感じました。

 

四歳…時空

五歳…自他

六歳…集まって遊ぶことその他

父が信と欲を教える。

→この頃から社会生物としての人間が育つという事でしょうか。母親の教育が成功して初めて父の出番。子供はだんだんと理性的になっていく。特に父・母が気をつけなければならないのは子供の一次知的興味を阻害しない事。子供を咎めないよう注意したい。

 

その他、情緒を軸に様々なことを論じられています。何度も読み返したくなる本です。

 

春の草 (日経ビジネス人文庫)

春の草 (日経ビジネス人文庫)

 

  

春宵十話 随筆集/数学者が綴る人生1 (光文社文庫)

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人間の建設 (新潮文庫)

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