読みました。
どちらかというと小説のほうで有名な森博嗣のエッセイです。
読了後、自分が心がけていきたいと思った事を列挙。
・抽象的な考え方をする人は、何をやっていてもどんなつまらない事でも何か役に立つ事を見つけるようになる。
→嫌な事をいやで片付けない。そこから何かを得る姿勢が大事であると改めて自分に言い聞かせたいと思います。
・ふと思いついたことを将来なにか他のものに応用できないか、とその都度考える癖をつける。
→普通とは反対向きの考え方ですね。普通は問題に対し、何かの解決策を見つけようと考えるはずなので。アイデアというのはこのような考え方をする事にエッセンスがあるのかも知れません。
・どんなものにでも自分の役に立つようなヒントを見いだす。
・他者との関係を大事にする事につながる。相手を尊重する姿勢が自然ととれるようになる。
・何気ない普通を事を疑う。少し変えてみる。
・なるほどな、となにかで感じたら、にたような状況が他にもないか想像する。
・いつも似ているもの、喩えられるものを連想する。
→難しいです。よく作家の方が作品中で「まるで○○のように(だ)」と表現しますけれども、これって非常に次元の高い作業のように感じます。やってみてもなかなか思いつかないものです。
・「もしも」という仮定を沢山常に思い浮かべられるか?
→これが「発想」につながるのかなとかんじます。
・拘らないようにしよう。
・「わからないよりまし」ではなく、「わかるより、わからないほうがまし」だ。抽象的に物事を考えられないひとが言葉にたよる。わからないままにしておけないのは思考能力が衰えているから。単純化しないと分からない。分かってしまえばもう考えなくてよいという思考停止の安定状態を求めている。
→感じたその心を大事に育てていかないといけないという事ですね。
仕事というのは、具体的な事を具体的に解決していく作業ですから、自分がどんどん具体志向、短絡的になっていると感じます。仕事する一方で抽象化を忘れないよう、発想の目をつぶさないよう自分を育てていきたいです。
人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 新潮社
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- メディア: 新書
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