pleetm's blog

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大空のサムライ・完結編〜撃墜王との会話〜

 読みました。

大空のサムライの主人公・著者である坂井三郎さんとそれを書き下ろした高城肇さんの対談です。

 

大空のサムライ未収録の話や裏話、坂井さんが日本にかえってきてからどのような生活をしてきたか、また、今の日本についてなど、戦争にとらわれず様々な事について、対談形式でまとまられています。

大空のサムライを読んでから読むべき本という位置づけだと思います。

 

心に残った部分をいくつか。

坂井さんは空中戦にかけては「天才」といわれるのはたしか。しかし、その大部分は「自己開発」とか「自己矯正」といった鍛錬の賜物なのではないか。自己の未知の部分にスポットをあて、それを育てれば自分を革命できるのではないか。

という言葉。単に才能といった言葉で片付けてしまわない。また、自分を信じ、たゆまぬ努力をすれば非凡になりうるという事ですね。実際、才能には個人差があるでしょうが、それを活かすも殺すも自分次第だと感じました。自分としては現段階で人より秀でているものはもっとのばす、逆に劣っているものは意識する事で矯正するよう心がけようと思います。

戦後の日本に対し、

知識、ロマン、意識を要領よく簡略に、長いものは短く、質よりも量を多くいかに早く詰め込むかが重視され、それがいかにもアメリカ的で、それが新鮮で、それ以外は古く見えた。いうなれば「面」を「点」にかえて表現するあり方で、短期間に形だけのもの、見せかけだけのものを吸収した。これが精神の荒廃につながっている。

という言葉(適当に省略してます)。これは非常に鋭く的を射ているなぁと感じました。いまの世の中ってなんか、情報志向な感じがしますよね。そして、情報を手に入れても(当然ながら)十分な満足感は得られないから、また情報を追い求める。そして文字情報にばかり頼って、考えなくなって、いろんな事についての対処能力が落ち、探しても対処方法は見つけられないから感情的になっていく。そんな繰り返しになっていると感じます。

また、

命がけでやるつもりになり、それを実行する小さな勇気を持ち得るなら、人は胆力を養う事に成功し、ハラがすわっていれば見えないものも見えてくるはず。

という言葉。自分が何かに取り組むとき胸にとどめておきたい言葉です。

 

なにか心にひっかかる言葉を見つけられるはずです。

大空のサムライ・完結篇―撃墜王との対話 (光人社NF文庫)

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永遠の0 (講談社文庫)

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