テレビでおなじみビートたけしの著作。
簡単にいえば、
「皆さん、もう少し頭を使いなさい」というメッセージが込められた本と解釈しました。
世の中の常識といわれているような事柄に対して、独自の視点から考えを述べられています。
ある部分を取り出して、書く事は今回ありませんが、読みながら、感じた事を少し。
世の中の物事を自分の目で見て考える事の重要性を改めて認識させられました。
人生で面白いこと、それは自分の考え方を深めていく事ではないでしょうか。
同じ事を見、聞いたとしても、そこから出てくるものは人それぞれでかわります。
そのためには、物事を深く、あるいは面白く捉える事が重要になります。
そういう工夫をできる力、それが考え方を深めていく事につながるのではないか。
いつも楽しそうにしている人、そうでない人。
その違いは、いつも物事を楽しく捉えている人、単なる事象としてしか捉えていない人という違いではないかと思います。
楽しく捉えるという事は、逆に言えば、悲しい事は人一倍悲しく捉えるという事。
つまり、情緒で捉えるという事なんですね。
これは感情的に捉えるというのとは異なります。
情緒的に捉える事で、人は真剣に考えるのではないでしょうか。
これは非常に骨の折れる作業です。おそらく、毎日くたびれてしまうでしょう。
でも、それを続けないと、人は考えなくなってしまう。だってその方が楽だから。
少し話は脱線しましたが、
今までの見方は何かに規定されてしまっていないか。
それを再度考え直す癖をつける必要があると感じます。
本書では、
本当に面白い事とは何か人の本能に訴えかけるもの。
本能とは、つまり「生きる」という事に関わるものではないか。
といことでした。
では、「生きる」とは。
それは、自分の考えを肥やしていく事。
柔軟な考えのできない自分には突き刺さります。