pleetm's blog

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やってのける

読みました。

 ハイディ・グラント・ハルバーソンというアメリカで活躍する社会心理学者の本です。科学の知見からみた目標達成の方法について述べられています。

 目標達成の方法といえば、よく見かけるのはポジティブ思考が良い、などの自己啓発本の類。本書ではポジティブ思考、楽観思考などそれぞれの方法を否定してはいません。それぞれの思考には長所、短所があり、目標の種類によって使い分ける事で効果的になると主張されています。

 特に印象に残ったのは、目標をあきらめるべき2つの理由というところ。著者によると、その2つの理由は以下のとおり。

①時間には限りがある。(目標達成のための時間の確保が困難)

②代償が大きすぎる。

 逆にいえば、この2つの場合以外においては、むやみに自分の目標をあきらめる必要はない事が分かります。これはとても心強い主張です。普通、人は自分の才能の不足を理由に目標を断念する事が多いとおもいます。著者の主張は、目標が達成できないのは才能の不足ではなく、方法の間違いだという事です。

 私も自分の目指すものとは違う方向にいきかけており、悩みの渦中ですが、あきらめずに邁進する背中を押してもらえている気がします。

 他にも日頃の生活でも役に立ちそうなことが述べられています。少し引用。

「遠い将来について考えるとき、わたしたちは現実的な考えよりもメリットを優先させる理想主義者の視点に立ちます。近い将来について考えるときビジネスライクな現実主義者の視点に立ちます。」

 この主張とその他の部分を考え合わせると、

・小さな、簡単なタスクについては、「なぜ」を考え、その意義やおおきなつながりを 意識する事で、楽観的に考える事ができ、やる気がわく。

・漠然とした仕事、大きな目標に対しては「何」を具体的に考える事で、手をつけやすくなる。結果的に難しい行動ができるようになる。物事の先延ばしの防止になる。

という事です。この考え方は様々な場面で応用が効くのではないでしょうか。

 

 また、人間の思考が類型化されています。

・証明型(認められたい)

・習得型(成長したい)

 証明型は完璧主義。今の自分の才能、能力を認めてほしい。短期的な目標達成に向いている。容易な目標については力を発揮するが、困難な目標には才能のなさを感じ心が折れる可能性あり。

 習得型は自分の成長を楽しむ。粘り強くがんばれるので長期の目標達成に向いている。短期的な点数獲得には効果が薄い。

 

・獲得型(達成したい)

・防御型(失敗したくない)

 獲得型は楽観主義と相性よし。大きな目標にむかってがんばれる。創造的なことにむている。

 防御型は悲観主義。失敗を恐れるため正確さに長ける。具体の作業を実施する時に役立ちそう。

 

といった類型化がされています。人それぞれ偏向はあるものの、両者持ち合わせて状況によって使い分けるのが効果的なのではないでしょうか?

 

目標達成のノウハウとしては、条件型計画の作成。

「〜のときは」「〜したら」、「何を」、「どこで」やる

を具体的に計画することで自動的、無意識てきに行動を開始できるというものです。

他にも、人のほめかた、しかりかた、子供の育て方にも役立ちそうな部分があります。

 

まとまりのない文章になってしまいましたが、興味持っていただけたでしょうか? 

 

 

やってのける ~意志力を使わずに自分を動かす~

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