見ました。 毎日ルーティン的に決まった時間に決まった生活を送る平山。毎日が同じように見えても、毎日が異なる。違うことが起きる。そんな生活を送る無口な平山の口から聞かれる幾つかの言葉と平山の周囲の人間模様、全てが立体的に一人の人間を描き出して…
親鸞の有名な言葉に、 「善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」というものがあります。これを「悪人正機」といいますが、普通なら、 「悪人なほもて往生をとぐ、いはんや善人をや」 というところです。ところが親鸞は逆に、善人が往生をとげるのだから…
「世間」と「社会」 学校のクラスメイトや塾で出会う友達、地域のサークルの人や親しい近所の人達が、あなたにとって「世間」です。 「世間」の反対語は、「社会」です。 「社会」というのは、あなたと、現在または将来、なんの関係もない人達のことです。 …
見てきました。 大好きエマ・ストーン。ラ・ラ・ランド以上にすごい女優さんだと思わされました。 エマ・ストーンしかできる人が見当たらないのではないか、と思うほど適役で、2時間半と割と長い映画であるにもかかわらず、引き込まれました。 映画の序盤は…
平田オリザさんは演劇という切り口ですがコミュニケーションの真髄だと思います。基本的に書かれていることは納得できますが、社会はもう一段ねじれているのでは?と感じるところもあります。 その通りだが、それが我慢に繋がるという負の側面もあるのではな…
みました。 変わったようで変わっていなく、変わっていないようで変わっている。 ある角度から見たら一周回って戻ったように感じるかもしれないけれど、違う角度から見たら全然違うところにいる。人間関係というのはまるで螺旋階段のよう。 往年のくるりのサ…
読みました。 「本を読む本」を日本人向けに分かりやすくし、 また、 東郷さんのオリジナルな読み方と他の人の読書論への言及、 さらに 論文作成時などのため文献の整理の仕方など 読書をしっぱなしにせずあとに生かす方法が満載された本です。 カード方式と…
読みました。ハマトンが誰かは知りませんが、何度も訳されている本で人気のある本のようです。 どのような年代の人が読んでも面白いと思える部分はあるように感じます。 考察への執着と無益 自分の考察には別にもっと適当な対象があると自ら判断していながら…
見ました。 みんな見て楽しい いろんな解釈ができる作品だと思います。同時にシンプルに面白い宮崎駿のジブリ映画と見てほしい、という作り手の熱意をかんじました。宮崎さんは、ファンタジーを見る主たるお客さんに子どもを想定していると思います。 だけど…
ノーベル賞学者湯川秀樹が天才について語る本です。 一般的に天才といわれる人が天才を語るというところから少し変わってると思って買いましたがかなり面白かったです。 語るのに選ばれた天才は 弘法大師石川啄木ゴーゴリニュートン の4人。 読んでいくとみ…
読みました。短編集なのですがどの話もどこか心に引っかかる様な、なんともいえない感じを残してくれる話でした。 どの登場人物も いまのままじゃいけないと分かっていて、でもそれを打破するためにどうしたらいいのか分からないでもがいています。 疲れてい…
読みました。 入門書との位置付けですが、むしろ難しいかもしれません。 短く、簡単にしようとすると誤解を招きやすい概念、それが利他だからです。 とは言え、利他のパイオニア、若松英輔さんの言葉は、なんともいえない落ち着きと静けさと優しさがあって非…
簡単なようで意外とできない読むということ。 自分で分かったと思いこんだ時が勘違いの始まりとも言え、分かってないと思った時が「読む」の始まりともいえる、そういったものではないでしょうか。 分かったと思っても、いやまだわかっていないことがある、…
忙しい現代人における、集中力ならぬ、散漫力の活用。 現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全―脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す! 作者:佐々木 俊尚 東洋経済新報社 Amzon ランキング参加中読書 MafRakutenWidgetP…
第四間氷期 (新潮文庫) 作者:公房, 安部 新潮社 Amazon よみました(二回目)。二回目にもかかわらずほとんど話を忘れていて新鮮に読めました。話の内容は主人公が作った予言機械が第四間氷期の到来を予言しその未来に向けてある組織が動き出す…。あとがきで作…
読みました。 内容は、自分で稼ぐためにどうするか、という本です。 自分で稼げる自分業を見つけるためのアプローチが紹介されていて、これまでの経験の棚卸しに役立ちます。 どこに雇ってもらうか、という観点ではなく、どうすれば自分に価値がつくか、を考…
読みました。 登場人物がおおくてよくわからなくなったのですが、結末まで読んでからもう一度読むとそれぞれの人物がより理解しやすくなりました。 大企業のオーナーが死亡(殺害)され、その後の経営権や遺産を巡りオーナーの娘(エリザベス)の命が狙われ…
とにかくティモシーシャラメが尊い映画でした。それだけで見ていられるような気がします。 とはいえ、ミュージカル系の映画でして、始まった瞬間、「あ、そっちなのね」となりました。話の筋だけではインパクトに欠けるからでしょうか。チャーリーとチョコレ…
山口さんは日頃ぼんやりと違和感を感じていることやこうなんじゃないのかなぁと表現できずにいることを言語化してくれることが多いです。この本もそんな一つかと思います。 なぜ世界観を作る必要があるのでしょうか。 世界観とは実現してほしい世界のありよ…
読みました。 大江健三郎が持つ、死あるいは狂気との距離感はどこから来るのでしょう。この距離感の他人との違いが、ある種の気持ち悪さとページを捲らせる駆動力の両方になっているのではないかと思います。 どんなにも異常でも、やはりそれは自分と同じ人…
読みました。 凄まじい人生の物語。 新田次郎の淡々とした、しかしどっしりとした筆致が主人公である安田恭輔(フランク安田)の送った人生の濃密さを際立たせているように思います。 現地の徹底した調査と、できるかぎり客観的に輪郭を描こうとする態度が読…
猫怪々 (集英社文庫) 作者:加門七海 集英社 Amazon At the beginning of reading the book, I felt at a loss whether this story is fictional or real. The ambiguous atmosphere is so original that nothing other can replace this book. In the course…
仕事は仕事、プライベートはプライベート。そのような考え方もあるかもしません。 この本は、仕事でも自分であるか?をちゃんと考えよう、という本です。 では仕事中、自分であるとはどういうことか。それは仕事をしている時に活力を感じるかどうか。 そして…
若松さんの言葉は、ひとの心にやさしくでも真ん中にとどくので、言葉の力を感じることができると思います。繰り返し、大事なことを語ってくれます。 易しい≠簡単 「本当のことは易しい」だけど簡単なわけじゃない。それは、自転車に乗れる体験のようなものか…
震災で家族を失った少女の再生の旅を描いた人間ドラマ。今は亡き大切な人と思いを繋ぐ電話として、岩手県大槌町に実在する「風の電話」をモチーフに映画化した。8年前の東日本大震災で家族を失い、広島の叔母のもとで暮らす17歳の少女ハル。ある日、叔母が突…
タクシー会社を営む稲村家の母こはるが、愛した夫を殺害した。最愛の3人の子どもたちの幸せのためと信じての犯行だった。こはるは子どもたちに15年後の再会を誓い、家を去った。運命を大きく狂わされた次男・雄二、長男・大樹、長女・園子、残された3人の兄…
政治とは何でしょうか。 これって政治的だよね、というと自分の意思の届かないところで起きていることだからやいやい言ってもしょうがない、という意味で使われることが多いのではないでしょうか。それほどに、政治とは知らぬ間に自分たちから遠く離れてしま…
NHK学びの基本シリーズは30〜1時間ほどあれば読めてしまいますので気軽に学べてとても親切ですね。 幸せである、幸せになる、ということは、個別化が進行し、コミュニティによる承認が減退した現代社会では、孤独と結びつきたいへん難しい問題になっています…
貧乏青年・リプリーは、仕事で訪れたパーティで知りあった富豪から息子・ディッキーを連れ戻してほしいと頼まれる。さっそくナポリに飛び、身分を偽ってディッキーに近づいたリプリーだったが、次第に彼の奔放な魅力に惹かれ始める. 主人公のリプリーは、自…
だいぶ前に読んだので、うろ覚えです。 「もう時間も経ってるし、平気なふりするのも上手くなったけど、それでもやっぱりあかんねん。あの時期に起こった出来事を自分の中で薄めるためにどうしたらいいんかなって考え続けてんけど、自分にとって特別な体験の…